わい虎
ねこしんばと二人、年間の漫画読書量がハンパありません!
休日は、ゴハンとお酒と野球とマンガだけで過ごします。
いくつもの作品を読んできた自称マンガソムリエの二人が、
あなたの好みと気分にぴったりの漫画作品をオススメするコーナー。
(というテイで読んだ作品の記録なんですけどね) _φ(・_・
ってわけで始めてみます!
「おおきく振りかぶって」配球、コントロール、サインプレー、マニアック度No.1な野球マンガ
作品名:おおきく振りかぶって
作者:ひぐちアサ
どんなお話かというと
埼玉の公立高校「西浦高校」の新設された硬式野球部。
新一年生ながら、9分割コントロール投手と配球マニアの捕手を中心に、サインプレーを駆使して勝ち上がっていくというストーリー。
よくある野球マンガだと、ほとんど多くの場合ピッチャーが主人公で(今回も主役級はピッチャーですが)、すったもんだありながら結局は無双していくパターンか、あるいは苦労や挫折を経てやがては優良ピッチャーに育っていくという、大きく2パターン。
どっちにしても「主人公目線の覚醒劇」が共通点。あだち充作品(タッチ、H2)やMAJORとかダイヤのエースとか。
でも、この「おおきく振りかぶって」はチーム全体の群像劇という所が、なかなか珍しいパターン。
野球という性質上どうしてもピッチャーとキャッチャーの2人が中心にはなりますが、部員一人ひとりや女子マネージャー、監督コーチ、部員の親までもフォーカスが当てられます。
強豪校ではないので、グランド使用に制約がありますが、その中でも効率的に練習する方法や、メンタル面でのトレーニング、栄養管理と食事など、一歩も二歩も踏み込んだ「部活動」がリアルに描かれています。
個人的に良いなと思うのが、高校生活のほとんど全てを野球に懸けている彼らが、純粋に野球を好きで楽しんでいること。こんな部活なら憧れてしまうなと思うところです。
ちなみに月刊アフタヌーンで現在も連載中(2018年4月時点)。アニメ化も一期、二期と制作された人気作。作者さんの休載もあり、未だに高校1年生のまま…
彼女のライフワーク作品となりそうな予感がたっぷりで、完結にはほど遠いんだろうなぁ😅
今後の展開として気になるのは、
・はたして甲子園に行けるのか
・新1年生が入るとチームバランスがどうなっていくのか
という点です。
個人的なハイライト
一番の見どころは試合(当然?いやH2なんかは試合以外のドラマの方が…)で、
相手の弱点をデータ分析を元にいやらしいほど突いていく展開が毎度熱いです。
夏の予選を少ないメンバーで勝ち抜くために、あえてコールドゲームを狙う。
精神的に一番キツイ押し出し四球を狙う。こんなのは序の口。
これまでのベストゲームはVS桐青高校。前年度に埼玉県代表として夏の甲子園へ出場した王者。
実力差は歴然ですが、徹底した情報収集とデータ活用、反対に西浦高校は新設チームならではの情報無しという情報戦での優位。格下が相手という桐青側の慢心。
西浦側バッテリーのクセ球&9分割コントロール&巧みな配球で翻弄。
これらを駆使してジャイアントキリング成るか!という最後まで緊張しっぱなしのゲーム展開。
色々な野球マンガを見てきた中でも、群を抜いて面白い試合です。
試合のハラハラ感ならスラムダンクに近い感じ。とてもオススメです。
「おおきく振りかぶって」をオススメする方
・野球好きの方
・細かいデータや、心理描写を楽しめる方
・青春群像劇が好きな方
「おおきく振りかぶって」をオススメしない方
・熱血、王道ストーリーを期待する方
・細かい描写が面倒に感じる方
・あと10年は完結しないことが耐えられない方
以上、「おおきく振りかぶって」
配球、コントロール、サインプレー、マニアック度No.1な野球マンガ
【マンガソムリエ】でした~😋
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