「昭和元禄落語心中」このマンガがすごい!で複数年に渡りランクインしただけある作品【マンガソムリエ】

わい虎

「マンガソムリエ」のコーナー。今回もわい虎セレクト。

「昭和元禄落語心中」このマンガがすごい!で複数年に渡りランクインしただけある作品

作品名:昭和元禄落語心中

作者:雲田はるこ

レビュー
読みやすさ
(3.5)
面白さ
(4.5)
マニアック度
(3.5)
スピード感
(5.0)
中毒性
(4.0)
総合評価
(4.0)

どんなお話しかというと

2014年に初めて「このマンガがすごい!オンナ編」で登場以来、2015年、2016年と複数年に渡りランクイン。

ムショあがりの与太郎が昭和最後の大名人・八代目有楽亭八雲に弟子入りし、精進をかさねて落語家として人気・実力をそなえ「二代目有楽亭助六」の名を継承するのだが、この助六には因縁が・・・。与太郎放浪篇、八雲と助六篇、助六再び篇の3部構成。

全10巻という個人的に一番理想的な長さで、テンポ良く無駄なく、最後にはほっこりした気持ちにさせてくれる名作に値する作品です。「落語」を知らなくても全く問題なく、むしろ読後にはちょっぴり興味が湧くことウケアイ。

個人的なハイライト

名を継ぐ、ということの意味を考えさせてくれます。
落語家に限らず、いろんな立場、いろんな状況を受け継ぐことと共通するかもしれません。

その人自身にはなれないけど、それでも良くて、超える必要は必ずしもなくて、別々の道を同じ方を見て少し後ろを歩いていく。

「オイラは師匠の落語を生涯愛してくよ。超えちまったら愛せねえだろ?」
「ご自身の落語よりも?」
「愛せるもんは多けりゃ多いほどいいんだ」

物語が進むにつれ、家族の輪が温かく広がる。そんな一面も素敵なお話です。

「昭和元禄落語心中」をオススメする方

・ライトに落語が好きな方

・超大作ではなく、程よい長さの作品を探している方

・恋愛要素を含む群像劇が好きな方

「昭和元禄落語心中」をオススメしない方

・ディープに落語が好きな方

・戦後初期の昭和の空気感が苦手な方

・過去の因縁、亡霊の多用を苦としない方

 

以上、「昭和元禄落語心中」

このマンガがすごい!で複数年に渡りランクインしただけある作品

【マンガソムリエ】でした~😋

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