わい虎
「BLUE GIANT」静かに熱いJAZZの世界、人気作家の二作目
作品名:BLUE GIANT、およびBLUE GIANT SUPREME
作者:石塚 真一
どんなお話しかというと
小学館ビッグコミックスで連載。BLUE GIANT(全10巻|完結済み)は日本編。
現在(2018年8月)はBLUE GIANT SUPREMEとして5巻まで連載。
海外(ドイツ)編に場が移っています。
作者は小栗旬主演で映画化もされた「岳-みんなの山-」でブレイク。
その次の作品となっています。
作者石塚真一について
石塚 真一(いしづか しんいち)
1971年生まれ。
茨城県出身。中学生時代はブラスバンド部に所属し、大学生のときはバンドをやっていた。
22歳から27歳まで米国に留学し、ロッククライミングや気象について学び、
帰国後、会社員を経て28歳のときにマンガ家に転身。
なるほどな~というご経歴ですね。
BLUE GIANT(SUPREME)では、一巻毎の巻末に作中の登場人物が取材インタビューを受ける様子が描かれていて、
主人公・宮本大(みやもとだい)の回顧録と共に、未来では彼がスターサックスプレイヤーになっていることを示唆しています。
そうです、主人公が世界的に成功することは約束されているのですが、いかに上り詰めたかの過程を描く作品になっています。
なので、苦難な状況もある種の安心感を持って読み進めることができ、程よい緊張感とのバランスがとても良い作品になっています。
個人的なハイライト
無印(日本編)とSUPREME(ドイツ編)は全く別ものと言っていいです。
SUPREMEではドイツの風景や多民族の中でのコミュニケーションなどが詳しく描かれて、なんだか海外出張気分にもなれます。
まだまだ序盤なので、これからいかに成功していくか今後も楽しみな内容になっています。
ハイライトというと、やはり無印のラストスパートです。衝撃的な結末になりSUPREMEへと移行するのですが、まあ仕方がないかと納得の事情です。ああするしかないなと。
そうでないと日本であっという間にブレイクして、そこから大きく苦労をせずにスター街道をひた進んでいく展開にしかならない。海外編を描くなんて難しいはずでした。
作者の想定を超えて、日本編での主要キャラ達の成長が加速し過ぎたのではないでしょうか。と想像してみる。
とにかくスピード感とドキドキ感が最高潮に達して一気に・・・
ぜひ読んで共感してください。
作中に出てくる曲で好きになったのはImpressions (John Coltrane)だなあ
そして動画で探し当てたこのバンドが良い。
「BLUE GIANT」をオススメする方
・ジャズが好きな方、ジャズをこれから好きになろうかなという方
・腕一本で世界にチャレンジする姿勢に好感を持つ方
・旅好き、海外の描写が好きな方
「BLUE GIANT」をオススメしない方
・だんだん盛り上がってくるので、序盤の単調子、低調子にガマンできない方
・マンガで音を感じられないので想像するのがしんどい方
・連載期間が長くなりそうなので、完結してから一気読みしようと思う方
以上、「BLUE GIANT」静かに熱いJAZZの世界、人気作家の二作目
【マンガソムリエ】でした~😋
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